ピアノ表現に役立てる原始反射統合エクササイズ(把握反射編)

これからピアノ表現において学び辛さ、弾きにくさを感じている方への1つのアプローチとして私が実践している原始反射統合セッションについてシリーズにて書いていこうと思います。


この記事ではいくつかある原始反射の中から「把握反射」についての考察と、私自身の経験、そしてこれまでのレッスンで感じたことやピアノレッスンにて実践できる原始反射統合エクササイズもお伝えしていきます。


始めに原始反射についてですが、原始反射とは赤ちゃんが誕生してから(反射によっては子宮内にいる時からだいたい1歳くらいまで)に身体に無意識に現れる反射的(自動的)な動き、赤ちゃんに元々備わっている機能のことをいいます。それぞれの原始反射は成長段階に合わせて表れる時期があり、その反射から起きる身体の動きを通して身体と脳の神経の繋がりを発達させていきます。


そして、この反射が何らかの原因で統合されず(原子反射の統合‥自然に起きる原始反射という反応を自分の意志で身体の動きに繋げられるようになること)残したまま成長してしまうと、日常の中で様々な「生きづらさ」や「学び辛さ」として感じられてしまうことがあります。


さらに、私はピアノを弾く際に様々な弾きづらさや不安定さがあったのですが、


・身体の動き


・練習時の取り組み


・(本番などでの)演奏時


において、練習量にかかわらずその時々によってやりやすい時とやりづらい時の両方を感じていました。


(もちろんその時の体調なども関係してると思いますがこの記事ではそこは考慮しません)


以前は、それが自分にテクニックがなかったり練習量が足りないのが原因だと思っていたのですが、原始反射について学んでから、私は自分の状態がよく分かっていなくて、どうしたら自分がやりやすいのか、またはやりにくいのかという所が整理されていなくて混乱していたのだと気付いたんです。


原始反射が残っているということは、おおざっぱに言うと自分の元々持っている感覚が身体の動きに繋げられて(繋ぎきれて)いないということだと私は考えていますが、ピアノ表現をする時に感じる様々なやり辛さ、学びづらさは元々持っている感覚の度合いに関係していて


その感覚が敏感だったり繊細だったりするとその細やかな感覚の扱い方、動きへの繋げ方に難しさを感じているのではないかと思っています。


さらに原始反射が残っていると、自分を守るために過剰な防衛が起きることによって自分を表現することにストップがかかり、そのこともやり辛さに繋がっていて、このことがHSP、HSCなどと言われる状態に繋がっていることもある、と考えています。


私は小さい頃から、音を聴いて言葉や画像や色が思い浮かんだりする感覚があるのですが、私自身を含め、これまでの生徒さん達に音感はあるけど楽譜を読むのが苦手だったり(面倒くさがる)、指の動きを意識したりタッチを感じながら練習することを面倒くさがるということが起きていたのは、元々持っている音感と動きに繋げる感覚のバランスに原因があり(それだけではありませんが)


1つのアプローチとして、原始反射の統合セッションで感覚を整え、その感覚と動きを繋げる練習(訓練)をピアノ表現に結びつけることは元々持っている感覚を表現に活かすことに繋がると考えています。


さて、ここから把握反射についてになります。


◆把握反射


乳児の手のひらに何かが触れると物をつかもうとする反射。手をぎゅっと閉じると消化機能が循環を始める。


〈把握反射が残っていると観察されること〉


・手が動くと、口が動いてしまう(集中すると舌が出る)

・唇をなめるクセがある

・寝ている間の歯ぎしり

・消化機能が弱い

・鉛筆などを噛む

・細かい作業が苦手。

・アイディアを紙に書き出すことが難しい


把握反射とピアノを弾く時に起きていることとして関連しているのは


続きは、こちらからご覧下さい。

お読み下さりありがとうございました(*^_^*)

Basic+α

「わたし」が表現する 「わたし」を表現する ご訪問ありがとうございます。 「いま」の自分でいい 私らしくあることが大切 ということの 「本当の意味」に気付いてみませんか? その気付きは「自分にとって本物の表現」に反映されます。 表現したい思いに気付き、 楽しみながらピアノを弾けますように。 そんな気持ちを込めて、音を通して今まで経験してきた事を お伝えしていきます。