ゆっくり練習と感覚


ピアノ練習をする時に、ゆっくり練習を丁寧にするといいというのは

よく言われていて、私自身も生徒さん達も

ゆっくり練習することの効果を感じていますが、


テンポを下げてゆっくり弾くことはなぜいいのでしょうか?

そして、「何が起きる」から効果がある、と感じられるのでしょうか。


私は、ゆっくり練習することで

ピアノを弾くことに関連している12の感覚に

「練習しているもの」がきちんと染み込んでいくから

そのように感じるのではないかと思っています。


ゆっくり練習する時にあまり意識されていないかもしれないけれど

体が覚えていく大切な感覚の1つに

特にいて座の運動感覚があると私は思っています。


この感覚は運動をするための感覚というよりも、運動をしていると

感じている時に起きている感覚で

次の動作へ移るためにその次にくるものを予測する感覚、と言えます。

(次の準備を指が鍵盤に触れたことで感じる感覚とは違います)


この感覚がきちんと染み込んでいない状態でテンポを上げて練習すると

楽譜に書かれているものと打鍵するという感覚は繋がって

体が覚えていくのですが、本番などでふとヒヤッとした時に

次が分からなくなるということが起きる可能性があります。


そして、テンポがゆっくりの曲は暗譜がしずらいと感じる時も

この運動感覚が「何であるか」ということ、

つまり意識的に運動感覚を練習で体に染み込ませることが出来ていないために

そのように感じるのではないかと私は思っています。


この次を予測する感覚と打鍵や響きを感じる感覚と

楽譜を読み取る感覚がバランス良く体に染み込んでいくと

テンポを上げても安定感のある演奏に繋がっていくというのが私の考えです。


今日もお読み下さりありがとうございました(*^_^*)





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「わたし」が表現する 「わたし」を表現する ご訪問ありがとうございます。 「いま」の自分でいい 私らしくあることが大切 ということの 「本当の意味」に気付いてみませんか? その気付きは「自分にとって本物の表現」に反映されます。 表現したい思いに気付き、 楽しみながらピアノを弾けますように。 そんな気持ちを込めて、音を通して今まで経験してきた事を お伝えしていきます。